銀河通信銀河通信社はアーティスト小林健二監修により、科学と融合したアイテムを主に製作しております。当社アイテムのメディア情報、小林健二展覧会情報、当社アイテムの部品変更のお知らせなどをご紹介予定です。

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新製品「鉱物絵ノ具製作キット」 17:08
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    [鉱物絵ノ具製作キット]を限定品として紹介します。

    顔料鉱物としても知られる「孔雀石-Malachiteマラカイト」や「赤鉄鉱-Hematiteヘマタイト」を使用して顔料を作り、自作のアラビアゴムから抽出したメディウムを加えて水彩絵の具を製作します。市販の水性絵具との併用も可能です。水彩紙などにオリジナル水彩絵の具で楽し見ながら絵を描いてみてください。きっと大切な一枚になると思います。

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    価格:3,000円(税抜き)

    内容部品:筆2本・ヤスリ・ヘラ・精製水・孔雀石・赤鉄鉱・アラビアゴム(抽出用ガーゼ入り)・抽出用容器(ガラス瓶+コルク栓)・和紙二枚・パレット用プラスチック板・スポイト・調剤用容器2個・説明書

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    抽出用容器のコルク栓を開けて精製水を全量アラビアゴムにかけるように注ぎ、またコルク栓を閉めます。この時に図のように紐が外に出るようにしておきます。2日ほどで精製水にアラビアゴムが溶け出して琥珀色のどろっとした溶液になってきます。夏場など25度を超える環境でしたら、冷蔵庫(冷凍庫ではありません!)に入れてください。

    2日たっても溶液がサラサラしているようでしたら、1−2日ほどそのまま置いておきます。

    その間に鉱物から顔料を作ります。

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    画像はヤスリに孔雀石をこすり、粉状にしている様子です。ヤスリの面はそれぞれの鉱物にあてがってください。例えば一面は孔雀石、裏面は赤鉄鉱。一緒の面でそれそれの石をこすってしまうと、顔料が混色します。

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    ヤスリの目が詰まってしまったら、孔雀石だったら緑の印のある筆で図のように払って目詰まりを取ってください。この時にキットに入っている四角い和紙の上に払うと、調剤用容器に粉を移す時に楽です。和紙も二枚入っているので、孔雀石と赤鉄鉱とに分けて使用しましょう。

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    できた顔料を調剤用容器に移します。ヤスリで顔料を作る作業は少々根気が必要ですが、休みながら楽しんで作業してください。

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    アラビアゴムの抽出液が程よい粘稠度になったら、水彩絵の具を作っていきます。

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    アラビアゴムが入っていたガーゼの紐を持ち上げて、抽出液をスポイトで吸い上げます。

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    作った顔料が入っている調剤用容器に、スポイトで吸い上げたアラビアゴムの抽出液を垂らします。最初は少なめに入れ、様子をみてください。

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    キットには多めに顔料ができて、硬めの絵の具を作りたい方用に、パレット板と鉄製ヘラを用意しています。

    その場合は、多めに顔料が必要になります。パレット板の上に顔料を平たくのせ、中央を軽くくぼませます。そこにスポイトでアラビアゴムの抽出液を垂らしていき、ヘラで練っていきます。その後そのパテ状の絵の具を調剤用容器に移して絵を描く時に水で薄めます。

    画像はさらっとした絵の具を調剤用容器の中で作っている様子で、筆で混ぜています。この時も孔雀石の顔料なら緑の印のついた筆を使用します。

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    顔料とアラビアゴムから抽出したメディウムを混ぜるのに筆を使用し、そのまま紙に描いてみているところです。

    この筆は硬めの毛の平筆になりますので、ベタ塗りな状態になります。乾燥した時にメディウムを多めに入れると、半ツヤの表面になり、顔料が多いとマットな表面になります。

    この時はコート紙に塗っているので、混ぜた時の泡がそのまま紙面に残っていますが、水彩紙や和紙など水を吸収する紙でしたら、このような現象は起こりません。

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    赤鉄鉱をヤスリにこすって、茶色の顔料を作っているところです。鉱物の表面はシルバー色ですが、こすると焦げ茶色の顔料になります。

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    この時もヤスリの目が詰まったら、茶色の印のある筆で目詰まりをとってください。

     

    *アラビアゴムから抽出したメディウム(保管時はガーゼ入りのアラビアゴムをそのまま入れておいても問題ありません)や作った水彩絵の具は、約2週間ほどが保管期限です。夏場などの暑い時期は冷蔵庫で保管しましょう。精製水(雑菌ができるだけ少ない水)を使用して抽出していますが、放置しておくと固まったりカビが生えたりしてきます。

    筆は水と石鹸で綺麗になります。

    例えば顔料を買ってきて、このメディウムで溶かしたり練ったりすれば、水彩絵の具になります。自宅の土を細かな目のふるいにかけて顔料とし、その後このメディウムを使用すれば、オリジナル水性絵の具に早変わりします。ただしこの場合、表面がざらっとしてしまうことは否めないでしょう。でもそれも味です。工夫していくうちにイメージが広がるかもしれません。

     

     

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