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[硝子結晶]育成のヒント2(太めの結晶を育てる) 15:18
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    前回「硝子結晶」育成中に温度が急に上がってしまったときの対処法などを記しました。
    今回は結晶を太めに育成したい場合の裏技です。

    育成手順は同じです。
    説明書にも書いていますが、「結晶の素その2(小瓶に入っている緑色の溶液)」の分量を少なめにすることで結晶を太めに育成することができます。

    「結晶の素その2」を全量入れると、上の画像のような育成溶液の色になります。

    「結晶の素その2」を半分くらい入れて蓋をしてタオルを巻いて1日経ってから様子を見ると、このような状態になるかと思います。
    ゴロンとした種結晶が母岩についていますね。育成溶液の色も淡い緑です。

    上から見た状態。同じ手順で母岩以外にできた結晶を取り除き、再び溶液に戻してここに残りの「結晶の素その2」を加えます。

    溶液の色が濃いめになりました。この状態で育成中の気温変化に注意しながら(気温が下がった時は問題ありませんが、上がった時は前回ご紹介した[硝子結晶]育成のヒントを参考にしてください)蓋を開けた状態で育成します。細めの結晶の時よりは成長速度はゆっくりです。上の画像は1週間ほど経った状態。

    この画像は3週間ほど経った状態。溶液のカサを増やすため(溶液から結晶の頭が出てしまうと成長しないため、太く上に伸ばすように、多孔質ではない石(この場合は大理石の破片)を伸ばしたい結晶を避けながら沈め、水面のかさ上げをしています。

    仕上がりです。

    横から見た状態。結晶の一番太い部分で25mmくらいあります。
    さっと冷水で洗い、余分な水分をテイッシュなどで拭きとって1日くらい日陰で乾燥させます。

    このように好みで結晶育成をお楽しみ下さい。

    次回は「透明結晶」の育成のヒント、特に容器から取り出す時の裏技をご紹介予定です。
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