銀河通信銀河通信社はアーティスト小林健二監修により、科学と融合したアイテムを主に製作しております。当社アイテムのメディア情報、小林健二展覧会情報、当社アイテムの部品変更のお知らせなどをご紹介予定です。

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鉱石ラジオのキット 11:49
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    ー銀河通信社では鉱石ラジオのキットもいくつか作られていますね?

     

    「いろんな人から手頃な鉱石ラジオのキットがないかと言われていて、それに対応するために「銀河通信事業」という名前で以前から密かに続けている一種のライフワークがあるんですが、その流れの一旦として連絡があった人にだけ「ゲルマニュームダイオードセット」を分けていたんです。

    例えば不思議なことや工作が好きだったりしても、実際の日常でそういう機会に巡り会えないでいる人にとって、「銀河通信社」がいつかは出会えるっといった存在であればいいなと考えて、随分前から始めていたんです。

     

    鉱石ラジオのキットは関しては、1998年に大阪で鉱石ラジオのワークショップをすることになり、急遽キットを30セットほど手作りで揃えました。それ以降、「銀河一型」「銀河二型」「銀河三型」「彗星一型」「彗星二型」と続いていますね。」銀河通信社

    大阪でのワークショップの様子

    銀河通信社

    鉱石ラジオキット[銀河一型]

     

    銀河通信社

    鉱石ラジオキット[銀河二型]

     

    銀河通信社

    鉱石ラジオキット[銀河三型]

     

    ーワークショップには結構な数の人たちが集まって、みんな楽しそうに鉱石ラジオを作っていますね。

     

    「ラジオの同調の役目をするコイルとなる紙の筒にエナメル線を巻くだけでも、スイスイできる人もいればなかなか出来ない人もいるけど、2-3時間あればそれなりに仕上がっていくところは、見ていても個性やクセが出ていて面白いよね。

    キットのパーツを作るにしても、キットによってはプラスチックではなくて昔のアンティーク・ラジオに付いているのと同じベークライトで発注したりするから、どうしても数が限られてきちゃいます。今の時代では、例えば昔風のツマミなんてほとんど他の機器には使われないし、鉱石ラジオのキット用に発注しなければならないから、どこにも在庫があまりなくて欲しい数ぶん揃え流のがやっとですね。

    「銀河一型」はただ四角い箱じゃ面白くないと思って傾斜箱にしたし、キット自体もほとんど手作りだから、かなり手がかかるんですよ。」

     

    銀河通信社

    [銀河一型]の説明書の一部

     

    銀河通信社

    各種キットの説明書は小林健二による手書き原稿が元になっています。

     

     

     

    ーなんだか懐かしい感じのデザインですね。このキットはまだ手に入るんですか?

     

    「製作したぶんは全部売れてしまって、いま増産を考えています。他には今度、新しいキットを作ったんです。これもベークライトの板を発注して一つ一つ穴を開けたんですけどね。作ってくれる人のために、小さな紙ヤスリやニス、小さなドライバーや接着剤もセットしたり、自分たちで印刷したものを貼り付けたりね。

    採算というよりもほとんど洒落みたいなものですよ(笑)。パーツの関係で今回も300台しかキットができないしね。

     

    例えばぼくがこんな鉱石ラジオを作ったってことを話していても、それを聞いてる人の中には自分自身で体験して見たいって思う人だっていると思う。そういう人たてみんなが、ぼくのところみたいに工具も機材も揃っているわけではないから、キットだけで作れるようにしなきゃと思って、いろいろ考えて工夫してますね。そして何かを作る喜びみたいなものをこのキットを通して感じてもらえると、嬉しいです。」

     

    「」内は小林健二談。

    *メディア掲載記事より内容は引用しています。

     

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    [赤色結晶]育成のヒント 15:10
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      銀河通信社

      [赤色結晶育成キット]は当社では6月から8月の夏場は販売を控えております。

      この結晶が、育成中の溶液の水温変化の影響を受けやすいため、急な水温上昇が予測される季節はうまく育たないためです。

      ですので、「27度を超える環境は育成に適しません」と注意書きをつけております。

       

      反対に液温が下がることは問題ないため、[赤色結晶]の育成には、秋や冬が適していると言えるでしょう。

       

      これから春本番、暖かくなることで育成中の水温が上昇することが考えられるため、ヒントを下記します。

      銀河通信社

      赤色結晶の育成溶液はこのように深い赤色をしていて、育成の過程がよく見えません。

      ですので、気温変化に注意することが、綺麗な結晶を育てるコツになります。

      銀河通信社

      結晶の育ち具合を確認するのは、このように一旦溶液から取り出すことになります。

      この時は、溶液のみ別の容器に移します。(中の母岩が落ちないように注意しながら)

       

      もしも気温が上昇し、水温も上がると予測される時も、このように取り出しておくことをオススメします。

      銀河通信社

      水温が上がっても入れたままにしておくと、このように結晶が丸みを帯びてしまいます。

      銀河通信社

      反対に水温が急に下がると、溶液の表面にザラザラとして膜状の結晶ができ、それが沈んでいって結晶に付いてゆきます。

      これも取り除いた方が、綺麗な結晶に育ちます。

      銀河通信社

      夜間の窓辺は比較的安定しています。この季節はまだまだ昼間あたたくても夜になると涼しくなります。

      このように夜になったら溶液に母岩を戻し、育成を再開してみてください。

      この時は蓋は外しておく方がいいでしょう。

      朝になると綺麗に再生しているはずです。

       

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      さぐり式鉱石ラジオをつくる 10:00
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        現代によみがえる鉱石ラジオ

        さぐり式鉱石ラジオをつくる(銀河通信社製鉱石ラジオキット『銀河1型』)

         

        ではさぐり式とはいったいどんなタイプのものかというと、まさに鉱物結晶が目に見える形としてあって、そこに針状の接点をまさに感度の良いところをさぐりながらラジオを聴く、という式のものを言います。

        今まで国産で作られたキットは、固定式鉱石検波器と言われる太さ1cm前後、長さ3-5cmくらいの筒状のものを使用していました。

        鉱石ラジオは、やはりこのさぐり式が鉱石ラジオたる醍醐味と言えるでしょう。

         

        小林健二

         

        鉱石ラジオキット

        1、

        キットの内容は写真の通りで、サンドペーパーや小さなドライバーも入った完全キットとなっています。オマケにはゲルマニュームダイオオードが付いている説明書も入っているので、基本的にはこのままで組み上がるようになっています。しかしさらに小さめのドライバー(ブラスとマイナス)やハンダゴテ、しっかりとナットなどをしめるためのプライヤーなどがあると組み立てやすいでしょう。

        鉱石ラジオキット

        2、

        作業はまずスパイダーコイルを巻くことから始まります。このスパイダー枠箱のキットの特性部品の一つで、まさに大正時代の製法によって黒色特殊絶縁紙を型抜後、一枚一枚高周波ニスで塗り固め田というもので、ファイバー製のものよりも手製の時代をしのばれるような感じを受けます。

        手順や方法については、解説書に詳しく書いてあるので、ここではそこに書いていない部分に絞り、述べてみます。スパイダーコイルを巻くコツはとにかくゆっくりとあぜらず一巻き一巻き、きっちりとつめて巻いていく方が良いでしょう。かといって紙製の枠が壊れ流程力を入れてはいけません。回数を数えて巻くのは結構めんどうなものですが、このキットの場合、巻き切れればいいように設計されているので、お茶でも飲みながら楽しんで巻き上げていけます。方向は右回りでも左回りでもお好きな方をどうぞ。

        鉱石ラジオキット

        3、

        中間のタップになるところは、赤と緑の線を10-15cmくらい絡めてから、また同じように同じ向きに巻いていきます。ゆっくりと同じくらいの速度と強さできっちりと写真のような感じで巻き上げましょう。この赤と緑のエナメル線も懐かしい感じがします。

        鉱石ラジオキット

        4、

        コイルの巻き終わりは穴のある羽のところを1−2回ぐるっと線を回してから穴に通すとしっかりします。巻き始めの線、中間のタップの線、巻き終わりの線が、片方の面(同じ面)に出るようにしましょう。

        鉱石ラジオキット

        5、

        ターミナルを付けます。これらはカラーベークのまさに鉱石ターミナルとかつて呼ばれていたものです。もうあまり見かけません。後ろから裏側で線を絡めるため、取り付けるときあまり固く締めないようにしましょう。

        鉱石ラジオキット

        6、

        バリコンを付けます。もしこのポリバリコンが金属製のバリコンだったら、まさに昔の鉱石ラジオのパーツが全て揃うところです。しかし今日では難しいでしょう。(銀河通信社では単連のエアーバリコンを使用したキットをいずれ発売予定とか)

        ただポリバリといっても、すでに線もハンダ付けされているので工作は楽にできます。コツとしては線はいつも時計回りにターミナルに巻きつけること(締めるときに緩まない)と、線はピンと張らず少々たるむように配線することです。

        鉱石ラジオキット

        7、

        バリコンにシャフトを付けます。この際、右にいっぱい回してしっかりネジ込みます。またネジロックや瞬間接着剤で固定した方がいいでしょう。ただ接着剤はくれぐれもはみ出さないようにしましょう。

        鉱石ラジオキット

        8、

        ツマミを右にいっぱいに回した位置で、ツマミの後ろ側から小さなマイナスのドライバーでネジを締めて取り付けます。もっとしっかり取り付けたければさらに大きめのドライバーを用意して締めた方がいいでしょう。

        鉱石ラジオキット

        9、

        鉱石検波器の鉱石の部分を取り付けます。裏側からナットを締めて付けます。まさにこのラジオの心臓部です。あまり鉱石の表面を素手で触るのはやめます。ここには方鉛鉱が使われていますが、方鉛鉱なら全て感度がいいという事はありません。このキットでは銀を多く含んだ特別に選んだ鉱物を使用しています。またその土台にも特殊な合金を使用して、一つ一つ手作業で仕上げています。

        鉱石ラジオキット

        10、

        さぐり式の探る針はタングステンでできています。画像右上のように仮に取り付け、あとで調整します。

        鉱石ラジオキット

        11、

        10の部分を裏から見たところです。S字の銅線ですでに配線されていたり、ベークのスペーサーでコイルを付ける台としているのがわかります。

        鉱石ラジオキット

        12、

        サンドペーパーでそれぞれの線の端と、赤い線の中間部分の配線をどうするのかよく理解した上で、エナメル線のエナメルを剥がします。色のついたエナメルなので銅の色が出てきたらOKと分かりやすくなっています。

        鉱石ラジオキット

        13、

        スパイダーコイルを取り付けようとしています。大きなワッシャーで挟み、ナットをプライヤーなどでしっかり締め、取り付けてください。

        鉱石ラジオキット

        14、

        配線が終わった状態を裏側から見たところです。線の末はタマゴラグの穴に絡めてあるだけですが、この場合はハンダ付けが必要です。ハンダ付けしない場合は、ナットでしっかり他の線と一緒に強く締め付けてください。

        鉱石ラジオキット

        15、

        タマゴラグの穴に線を絡め付けた後、ハンダ付けをした状態です。

        鉱石ラジオキット

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        完成です。

        イヤフォンをつけ、アースとアンテナ(アンテナ1とアンテナ2)は感度の良い方を選んでください。鉱石の感度の良いところを探しながら、またバリコンで多少局の分離もできます。色々楽しんで作り、そしてまた本当の鉱物結晶から音が聴こえてくるような不思議な感覚を楽しんでください。

        アンテナとアースについては下記リンクを参考。

         

        鉱石ラジオキット

        17、

        これらは鉱石ラジオに使用される天然鉱物です。左から黄鉄鋼、方鉛鉱、黄銅鉱、紅亜鉛鉱。

        ぼくは、自著の「ぼくらの鉱石ラジオ」の中で紅亜鉛鉱が一番感度が良いと説明していますが、とてもバラツキがあって実は一概に言えません。全体的に方鉛鉱が無難だと思います。しかし、このキット中のような感度の良い石ばかりではないと思います。下にあるゲルマニュームダイオードで、昔風の感じのものを選んでいます。実際のキットについているものとは異なりますが、鉱石と針の部分につければ、ゲルマラジオに早変わりです。

         

        アンテナとアースについて

         

        reblog:ipsylon.jpより

         

         

         

         

         

         

         

         

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        [紫結晶]育成のヒント 15:46
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          銀河通信社製[紫結晶育成キット]の育成、特にこれから涼しく、あるいは寒くなってから始める時のヒントになります。

           

          このキットは比較的、湯煎(鍋のお湯の中で育成溶液を温めるという作業で、直火で溶液の水温を上げることはしません。)や水温計(キットに含まれます)によって水温を調節するなど、少々他の育成キットに比べると、手間がかかります。

          それは、この結晶作りが育成溶液の水温に左右される物質によって形成されているからです。

          この点さえ気を付けて作業すれば、それほど難しい手順はありません。

          そして育成溶液の水温を、できるだけゆっくりと冷ますことが、綺麗な結晶を育てるコツになります。

          ですので、春夏は向いていますが、秋冬には上記の点に注意する必要があります。

           

          急に液温が冷めると、ちょっとザラザラとした結晶に仕上がり、母岩についている種結晶がそのまま大きくならないのです。

          これはこれで結晶は育成できますが、好みの問題ですが、種結晶が順調に大きくなるためのヒントを下記します。

           

          寒い時期は、画像では説明書にある二回目からの育成になっていますが、最初の育成からこのような手順で進めるといいでしょう。

          湯煎で育成溶液を温めた後、紙コップに溶液は移してあります。

          綺麗にした容器に、一回目で少し種結晶が大きくなったものを入れています。

          母岩にも小さなツブツブがついている状態ですね。

          そして湯煎で温めた育成溶液を容器に入れます。

          この時、容器の隅から溶液を流しいれると、母岩についているツブツブの結晶が外れることなく注ぎ入れることができます。

          このように蓋をして、キットについている大きなタッパウエアの中で1日かけてゆっくりと溶液の冷めるのを待ちます。

          この時に結晶が育成しているのです。

          しかし、秋冬は気温が低いため、急激に液温が冷めてしまいます。このキットではできるだけ工夫をしてそれを防ぐようにしていますが、やはり春夏に比べると差はできてしまいます。

          そこで、以前[硝子結晶育成のヒント]でもご紹介しましたが、最近では100円ショップなどでも安価で入手できますが、発砲スチロール製の保温容器が大変便利です。

          キットについているタッパの代わりにこれを使用すると急な温度変化が緩和されます。

          このような状態で1日ほど置きます。

          1日ほどしましたら、溶液を移して育成具合を確認します。溶液が濃い色をしているので、結晶の仕上がりの確認は溶液を移さないとできないですね。

          1日ほど日陰で乾燥させ、仕上がった結晶は湿度と衝撃を嫌いますので、このようにケースに入れてお楽しみください。

          なお、紫結晶は光源によって赤紫(電球の下)、青紫(太陽光、特に日陰の下)に見えますので、その時はケースのフタを開けておためしください。

           

           

           

           

           

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          仕上がった[湖水晶]の保管方法ヒント 12:46
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            [湖水晶育成キット]は、比較的育成方法がシンプルで早めに仕上がるため、今回は保管方法などを書いてみようと思います。

            あくまでも一例ですので、それぞれにお楽しみください。基本的には湿度とホコリを嫌いますので、それさえクリア出来ていれば問題ありません。

            画像は最初にキットに入っている状態です。母岩(天然石のため、キットによって形や色が違います)に湖水晶の種結晶(種結晶自体も育成して製作しているため、キットによって多少、形や大きさが違います)が付いています。

            湖水晶(銀河通信社)

            説明書に従って育成溶液を作り、育成を始めてから4日目の状態です。

            湖水晶(銀河通信社)

            1日ほど置いて乾燥させたら、母岩の底についている白くて丸いスチロールをカッターなどでスライスするように切ります。

            この時にせっかくできた湖水晶を傷つけたり、強く押すと母岩から外れたりするので、注意しましょう。

            湖水晶(銀河通信社)

            最近では百円ショップなどでもフィギュアを入れるプラスチック製のケースが売っています。スライスすると底が平らなるので、そこに接着剤(できたらシリコン系が最適ですが、木工ボンドでも可)を塗って展示ケースにつけておけば、湿度やホコリから結晶を守ることができて、安心して仕上がった後もお楽しみいただけます。

            湖水晶(銀河通信社)

            *万が一母岩の底についているスチロールをカットしている時に結晶が母岩から外れてしまったら、シリコン系の接着剤、瞬間接着剤などでつけましょう。

             

            次回は紫結晶の育成のヒントをご紹介予定です。

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            [透明結晶]育成のヒント 15:18
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              銀河通信社製[透明結晶育成キット]は比較的大きめの結晶を育成できます。容器の高さがガラス結晶よりもあるため、環境にもよりますが、縦方向に群晶が伸びていきやすいのです。

              今回は育成開始して最初に種結晶ができた後(約1日後)の処理(裏技)をご紹介します。
              clear-crystal
              [透明結晶の素(白い粉)]を全量熱水で溶かし、母岩を入れた状態。説明書に書いてあるようにフタをして保温用のタオルで容器の周りを巻き、1日おきます。
              clear-crystal
              1日経ってフタを開けるとこのように母岩に種結晶ができていると思います。
              clear-crystal
              横から見た状態。容器の底にもびっしりとできていますね。
              clear-crystal
              別の容器(金属製以外)に溶液のみを、このように移します。今回は母岩が動かないほどに最初の種結晶ができているため、そのまま傾けて注いでも問題ありませんが、母岩が動いて注いでいる最中に落ちてしまうようであれば、キットに入っていたポリエチレン製手袋をして軽く押さえながら作業してください。
              clear-crystal
              溶液のみ移し終えた状態。
              clear-crystal
              乾いたタオルを種結晶を折らないように軽く押し込みます。
              clear-crystal
              逆さまにします。この時、テープルにもタオルを引いておくと、余分な溶液が垂れてきて濡れないので、いいかもしれません。
              clear-crystal
              容器の底が上になった状態で、そこの中央部分を指で軽く押します。両手で作業した方がいいでしょう。
              clear-crystal
              このように容器の底と母岩が外れて取り出せます。
              clear-crystal
              タオルで包むようにして、母岩以外にできた結晶を折るように外していきます。
              clear-crystal
              余分な種結晶を外した状態。
              clear-crystal
              そして再び容器に戻して、溶液を注いで育成を開始します。1日目で容器と母岩とを外しておかないと、最終的に育成が終了してからではどんどん結晶が育って行くため、取り外すのが難しくなります。せっかく綺麗に結晶ができても、無理に容器から外そうとすると壊れてしまい、残念な思いをしてしまうでしょう。ですので、1日目の作業は大切になってきます。
              clear-crystal
              取り外した種結晶は、溶液が少なくなった時に足すことができるよう、保管しておきましょう。
              その時は、熱水を50ccくらいこの容器に入れ、混ぜて(完全には溶けません)1日置いてから足します。


               
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              [硝子結晶]育成のヒント2(太めの結晶を育てる) 15:18
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                前回「硝子結晶」育成中に温度が急に上がってしまったときの対処法などを記しました。
                今回は結晶を太めに育成したい場合の裏技です。

                育成手順は同じです。
                説明書にも書いていますが、「結晶の素その2(小瓶に入っている緑色の溶液)」の分量を少なめにすることで結晶を太めに育成することができます。

                「結晶の素その2」を全量入れると、上の画像のような育成溶液の色になります。

                「結晶の素その2」を半分くらい入れて蓋をしてタオルを巻いて1日経ってから様子を見ると、このような状態になるかと思います。
                ゴロンとした種結晶が母岩についていますね。育成溶液の色も淡い緑です。

                上から見た状態。同じ手順で母岩以外にできた結晶を取り除き、再び溶液に戻してここに残りの「結晶の素その2」を加えます。

                溶液の色が濃いめになりました。この状態で育成中の気温変化に注意しながら(気温が下がった時は問題ありませんが、上がった時は前回ご紹介した[硝子結晶]育成のヒントを参考にしてください)蓋を開けた状態で育成します。細めの結晶の時よりは成長速度はゆっくりです。上の画像は1週間ほど経った状態。

                この画像は3週間ほど経った状態。溶液のカサを増やすため(溶液から結晶の頭が出てしまうと成長しないため、太く上に伸ばすように、多孔質ではない石(この場合は大理石の破片)を伸ばしたい結晶を避けながら沈め、水面のかさ上げをしています。

                仕上がりです。

                横から見た状態。結晶の一番太い部分で25mmくらいあります。
                さっと冷水で洗い、余分な水分をテイッシュなどで拭きとって1日くらい日陰で乾燥させます。

                このように好みで結晶育成をお楽しみ下さい。

                次回は「透明結晶」の育成のヒント、特に容器から取り出す時の裏技をご紹介予定です。
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                [硝子結晶]育成のヒント 14:42
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                  銀河通信社製[硝子結晶育成キット]は人気のアイテムです。この季節は比較的育成に適した環境ですが、育成中の気温変化はあまり好ましくないため、裏技をご紹介します。

                  パーツで撹拌棒のみ従来の木のスティックから大きめのプラステックスプーンに変更しております。

                  容器の黒い線まで熱水を入れ、そこに[硝子結晶ノ素(白い粉)]全量を入れ、よく混ぜて溶かします。
                  説明書通りに、その溶液に小瓶の緑色の溶液を今回は全量注ぎ、軽く混ぜて母岩となる石をほぼ中心に沈めタオルで保温して1日おきます。



                  蓋を開け、母岩に種結晶ができているのを確認します。


                  母岩以外にも種結晶ができているので、一旦溶液のみ他の容器に移し、母岩を取り出して余分な結晶を折るように外します。この時タオルで包むようにして作業すると上手くいきます。せっかくできた母岩の上の結晶は折らないように気をつけましょう。
                  そして容器を綺麗に水で洗って、水気をタオルで拭いてから母岩を戻し、そこに別の容器に移しておいた溶液を注ぎます。
                  これからはフタを外して育成していきます。

                  しかし、育成中に気温が急に上がることもあります。5度以上の温度差は結晶にとって苦手です。できた結晶を反対に溶液が溶かしてしまうからです。理由は溶液の飽和点(もうこれ以上、この場合は白い粉が溶けない状態)が変化するためで、水温が上がれば飽和点も上がるからです。
                  *反対に温度が下がる分には問題ありませんので、そのまま育成を続けてください。

                  気温が急上昇した時は発砲スチロール製の保温容器(大きさは育成用の容器が入るもの)が有効です。急には用意できないので、天気予報などの情報で確認してみましょう。

                  惣菜などを買った時などに付いてくる保冷剤も便利です。このように保温容器に育成中の容器を入れ、その周りに冷たくした(凍らした)保冷剤を差し込み保温容器のフタをしておくと、せっかくできた結晶が溶けてしまうこともなく、安心してその日は置いておけます。

                  気温が育成開始した時くらいになったら、保温容器からだして、通気性のいい日陰で育成を再開します。室内では上方よりも床に近い方が若干ですが気温が低いので、床に近いところでの育成をお勧めします。
                  順調に育成できると溶液いっぱいくらい伸びてきます。反対に溶液中でないと結晶は育成しないので、結晶の頭が溶液から出てしまったら、育成は終了です。縦方向に伸ばしたい場合は、最初から縦長の容器(金属製は避けてください)で育成を始めてください。


                  最近は100円ショップなどでフィギュアを飾るためのこのようなケースが売っています。
                  仕上がった結晶は溶液から出して軽く冷水でさっと洗い(ゆっくり作業していると溶けてしまいます)、タオルの上に逆さまに置いて水気を切るといいでしょう。そして1日くらい乾燥させます。そしてこのようにケースで楽しむと、ホコリや湿度からも守られ、結晶の保管にも最適です。


                  次回は太めの結晶を育成したい場合のヒントをご紹介します。

                   
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                  ハンダ付けによる工作技術 11:27
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                    ハンダ付けによる工作技術

                    日常の生活のなかでハンダ付けをすることはおそらくあまりないので、ハンダ付けは難しそうに思われがちですが、コツさえつかめば誰にでも上手にできるものです。

                    ハンダ付けに必要なものは、ハンダごてとハンダです。ハンダごては通常15Wくらいのもので十分で、これ以上大きなものはかえって使いづらいでしょう。写真は旧式ですが、今でも十分使えます。しかし先の細い現代版のほうが、鉱石ラジオ以外の電

                    子工作にも使用できるので、新しく購入するときには便利かもしれません。

                    ハンダは径1 6mmくらいのヤニ入りの糸ハンダがいいでしょう。電子工作に使用するハンダはふつう錫60%鉛40%で、鉛の成分がこれ以上多いものはさけるべきです。

                    たとえばタマゴラグとワイヤーをハンダ付けする場合、まずエナメル線の被覆をサンドペーパーなどではがした後、タマゴラグの小さな穴のほうヘエナメル線を3 mmほど差し込んで折り返して、グラグラしないようにペンチなどで軽く挟んでおきます。目玉クリップなどで浮かして挟んだり、タイルのような熱に強い板の上に置いたりしてハンダ付けをします。

                    まずハンダ付けをしようと思うところ(この場合タマゴラグとワイヤーが交わっているあたり)に3秒ほどハンダごてを当てて温めて、そのままの状態でこてと温めたところの間にハンダをつけるとサッと溶け、 1〜 2秒すると全体に広がります。その瞬間にこでをそこから離します。

                    やってみると簡単なことなのですが、うまくなるまで少し練習が必要かもしれません。
                    上手なハンダ付けは、つけたところが鏡のようにピカピカして、さわってもしっかりとついています。つやがなくなったリボソボソしている場合は、こでを離すタイミングが遅く、熱しすぎた結果です。また、こでを当てる時間が短かすぎると、溶けたハンダがコロコロ玉のように転がって広がるようにはついてくれません。電子工作を成功させる上で、ハンダ付けの技術はとでも大きな要素をもっています。
                    下の画像はハンダ付けを日常的に行う場合など、大変便利です。温度設定やハンダゴテの先が2種類あり、用途によって使い分けることができます。

                    小林健二著「ぼくらの鉱石ラジオ」より抜粋、編集しています。
                    当社製のラジオキットなどにもハンダ付けが必要な場合もあるので、参考にしてください。

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                    人工結晶を作る 13:56
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                      小林健二著「ぼくらの鉱石ラジオ」より編集しております。
                       

                      ロッシェル塩(酒石酸ナトリウムカリウム四水和物)を使ってクリスタルイヤフォンを作ることはかなり難しそうですが、ロッシェル塩の大きな単結品を使って、この結品がピエゾ電気効果(正確にはピエゾ圧電気逆効果)によってほんとうに音を発することを確かめることはできます。それにはまずロッシェル塩の単結晶を作る必要があります。実はこの結品作りだけでも十分に興味深く楽しいものなので、ごく簡単に紹介してみたいと思います。

                      市販されている酒石酸ナトリウムカリウムは透明なl mm弱のザラメのような感じのもので、なめると塩っぱいような少し苦いような味がして、溶けるときにちょっと冷たさを感じます。

                      水100gを30℃ にしてそこに200gのロッシェル塩を入れ、溶けるだけ溶かしてシャーレなどの平たいお皿に溶けた上澄みだけを入れ、それを発泡スチロールなどの箱に入れ静かにおいておきますと、四角い平たい結品が析出してきますので、その中から形のよいものを選びます。

                       

                      この際気温が高い夏期などには、40℃ の水にもっとたくさん溶かしてもよく、共にほぼその温度における飽和溶液にして使います。少し時間がかかりますが、室温と同じ温度の水に少しずつロッシェル塩を入れて溶け残りが出てきたところで飽和溶液と見なしてもけっこうです。ただ、あまりにも溶液温度と保管する所とに温度差があったり、保温して徐々に温度を下げていかないと過冷却の状態になってしまい、一気に細かな細品が析出してしまい、失敗となります。この場合はもう一度溶かしてやり直します。

                      この作業でいい形のものが最初10個くらい見つけられたら溶液をガーゼなどで漉して、キラキラしたとても細かい結品があればほんの少し暖めてこれを溶かして熱がとれた後、さっきの結晶(種結品と呼びます)をその中に入れ、また成長させてゆきます。


                      そしてだんだんと大きくして、欠けたり、小さな結品がくっついてしまわないものを選んで繰り返してゆきます。このように入工結品を作っていく方法には基本的に飽和点を下げることで結晶を析出させていく冷却法と、溶媒を揮発させ溶質濃度を上げながら結晶析出をうながす蒸発法とが代表的です。

                      ロッシェル塩については種結品を冷却法で作り、その後を蒸発法で行うとぼくはよいと思います。うまくなると10 cmくらいの大きなものも作れると思いますので、いろいろ工夫してやってみてください。


                       

                      冷却法で成長を促進する場合も、できる限り少しずつ温度が下がるようにしないと失敗します(理想的には1日で0.1度くらいの下がり具合)。そして大きな結晶を作るには何日もかかります。温度管理に自信がない場合は蒸発法で大きくすることをすすめます。この場合は種結品があらかじめ3〜 5 mmくらいになったものを使い、結品を作ろうと思うところの室温と同じ温度の飽和溶液を育成母液として使い、ゴミやチリが人らないように心がけで気長にやることです。育成母液に種結品を入れ10時間〜 1日おきに観察して、種結品のまわりのところなどにたくさん小さな結品が析出してくるようならガーゼなどで漉して、きれいになった母液に再び種結晶を戻すことを繰り返します。

                      そして大きな結晶ができたら布などで液を拭いよく乾かしたあと、いちばん広い向かい合う両面に錫箔あるいはアルミ箔を貼り、そこにトランジスタラジオのイヤフォンからの線、あるいはステレオのヘッドフォンやスピーカーの端子からの線をそれぞれに接触させて、少しづつ音を大きくしていくと、結晶から音が出てくるのを確認できるでしょう。そして共鳴箱やピンと張ったグラシン紙(ブーブー紙)に取り付けるともっと大きくなります。

                      もしできるなら、結品を薄くスライスしたりさらにはそのスライスしたものを貼り合わせたりすると効果的です。もしスライスして貼り合わせることができるなら、 2枚のロッシェル塩の板のあいだにも錫箔を入れて貼り、その端と両側の箔をショートした部分にオーディオ信号を印加するといいでしょう。
                       

                      ぼくはダイヤモンドのブレードのついた石やガラスを切るバンドソーでロッシェル塩の飽和溶液をかけながら切りますが、こんなことは一般的ではありません。しかし時間をかけるなら、水でしめらせた糸を張った糸ノコで少しずつカットすることができ、この方法がいちばんされいに切ることができます。



                       

                      下の写真は、左から単結品がいくつか群品となったロッシェル塩の大きな結品、まん中は人工水晶(自作ではありません)、そして右は育成母液のなかに石やなにかの塊(この場合はアンチモンの塊)を入れておくときれいな鉱物標本のようなものを作ることができる例です。

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